2022年2月25日に発売されたソニーの新商品『LinkBuds』。
早速買ってきたのでレビューしていきたいと思います。
購入動機は耳への負担・痛み
僕がLinkBudsを買った最大の理由は今使っているイヤホンが長時間使っていると耳が痛くなるからです。
長時間といってもわずか1時間ほどでちょっと痛くなってくる。
AirPodsシリーズの中でも最も小さいAirPods(第1世代)でも1時間ほどで耳が痛くなってきます。
僕がメインで使っているイヤホン、WF-1000XM3は耳に優しいイヤーピースを別途購入して使っているのですが、それでも1時間超えると痛くなってくる。
それもあって音楽を聴きたいのに1時間でギブアップ。耳の痛みが回復するまで3時間待ち…みたいな状況になっていました。
「もうノイキャンなくていいし、音質そこそこのひたすら耳に優しいイヤホン出ないかな…」で現れたのがLinkBuds!
実際に使ってみてどうだったのか
AirPodsより大きかったらどうしようと思っていたのですが杞憂でした。
耳に入れてみるとAirPodsよりひと回り…は言いすぎかな。0.5回り程度小さかったです。
ですので耳に入れるとAirPodsよりも楽ですね。圧迫感がだいぶ少なく感じます。
そして1時間経過…痛くならない!2時間経過…大丈夫!3時間経過…痛くない!
ついに長時間音楽を楽しめるイヤホンを手に入れました!
僕は1日中聴いてるわけでもないので、この時点でもう十分。
3時間過ぎたあたりでイヤホンを外すと、耳に薄っすらと疲れのようなものは感じました。痛いわけではないし、その後すぐイヤホン使っても問題なかったです。
開封・付属品
せっかくなのでここで開封レビューも。
箱の裏側を見ると、MFi認証(Made for iPhone)取ってることが確認できます。
iPhoneユーザーも安心です。
箱を開けるとQRコード。
このQRの飛び先は電子マニュアルになってました。
装着の仕方も動画で確認できます。
めくってみるともう一つQR。
フィッティングサポーターの装着を動画で紹介するページになっています。
参考
LinkBudsフィッティングサポーター ヘルプガイド | ソニーSONY
同梱物はLinkBuds本体に充電用のUSBケーブル(A-to-C)、マニュアル…と思いきや注意事項が書かれているだけの紙でした。マニュアルは先程のQRから飛べるWEBページを見てねってことみたいです。
あれ、フィッティングサポーターは…?
ゴミだと思って、紙ゴミをまとめていたらフィッティングサポーターが入ってました。危なく捨てるとこだった。
全サイズを出した所。
最初から本体に装着されているのはMサイズです。
他にXS、S、L、XLが入ってます。
ケースの裏面は充電端子を差し込むためのUSB-Cと、ペアリング用のボタンです。
充電ケーブルはUSB-C to A。
ケース側にUSB-C、コンセント側にUSB-Aを差し込みます。
コンセントは付属してないのでスマホなどで使っている充電アダプタを使うことになります。
ただこのケーブル、短すぎて不便なんですねぇ。
USB-Cケーブルなら何でもいいので、僕はニンテンドースイッチのプロコンで使っているケーブルで充電しています。
ペアリング
iPhoneとペアリング
では、iPhoneでLinkBudsを使えるように紐付けます(ペアリング)。
充電ケースを開けた状態で、ケース裏側のペアリングボタンを5秒長押しです。
そうするとケースのランプが青いランプのゆっくりとした明滅状態になります。
これでペアリングモードになりました。
次はiPhone。設定アプリを開きます。
Bluetoothを選択。
その他のデバイスにLinkBudsが現れるのでそれをタップ。
LinkBuds用のスマホアプリがインストールされていない場合はここで導入を求められます。
僕はインストール済みなんだけどな…。まぁいいか。
App Storeに飛ぶと色々出現しますが、必要なのは画像の赤枠のアプリ『Sony | Headphones Connect』だけです。
Sony | Headphones Connect
Sony Home Entertainment & Sound Products Inc.無料posted withアプリーチ
ペアリング完了です。
これでもうiPhoneから音楽が聴こえます。
BT-W2と接続
せっかくなので僕が持っているBT-W2ともペアリングします。
パソコンの場合は設定画面のBluetoothから追加するのですがBT-W2はちょっと特殊なので。
BT-W2のポッチを3~5秒ほど押し続けます。
ちょっと見えづらいのですが、BT-W2が青ランプを点滅し始めます。これでBT-W2がペアリングモードになりました。
iPhoneの時と同様、LinkBudsのケースを開けた状態で、ケース裏側のボタンを5秒長押し。
ケースのランプが青色でゆっくりとした明滅状態に。これでLinkBudsもペアリングモードになりました。
BT-W2と近づければペアリングを自動でしてくれます。
これで完了です。
通常のBluetoothを使ったパソコンとの接続は公式サイトの方を御覧ください。
音質について
予想以上に音質が良かったです。
僕が持っていて同じオープンイヤーでもあるAirPods(第1世代)と聴き比べた所、明らかにLinkBudsの方が音の解像度が高くて「おぉぉぉ…めっちゃいい!」とテンション上がるぐらい。
カナル型(耳栓タイプ)であるWF-1000XM3と比べると流石に負けますが耳への負担なくこれだけの音が鳴ってくれるのなら大満足です。
AirPods(第1世代) < LinkBuds << WF-1000XM3って感じですね。
その後イコライザーで調節した所…
AirPods(第1世代) << LinkBuds < WF-1000XM3
ここまで向上しました!
低音以外はWF-1000XM3と比べても「LinkBuds」の方がいいような…?と思えるぐらい。
この辺、LinkBudsはWF-1000XM3の上位機種WF-1000XM4と同じプロセッサーを使っているからかもしれません。
ただLinkBudsの弱点は低音です。この辺はオープンイヤーなので仕方がないのかな。
イコライザーでCLEAR BASEをぐっと持ち上げてもまだ弱い。
低音までしっかり出ていたらWF-1000XM3はノイズキャンセリングが必要な場面だけの専用機になってたかも。
そしてお勧めなのはBluetoothの接続品質を音質優先にすることです。
明らかにわかるぐらい音質が上がります。
「Headhones Connect」アプリを立ち上げて、サウンド→Bluetooth接続品質。
ここが初期状態だと「接続優先モード」になっているので、「音質優先モード」に変更します。
おすすめイコライザー
僕のお気に入りのイコライザー設定をご紹介。
ここで紹介する設定はWF-1000XM3の頃から使っているのですが、LinkBudsでも試した所とてもいい音を鳴らしてくれるようになりました。
1つ目はカカクコムのクチコミ掲示板で、ヘッドホンの「WH-1000XM3」の近い音に似せたというイコライザー設定。
ボーカル強めでJ-POPにとてもマッチします。
Sony | Headphones Connect
Sony Home Entertainment & Sound Products Inc.無料posted withアプリーチ
Headhones Connectアプリを立ち上げて…サウンドタブのイコライザーから設定します。
400(+10)1k(+9)2.5k(+7)6.3k(+5)15.6k(-4)
CLEAR BASS (+9)
参考
WH-1000XM3に近い音を実現するイコライザー設定価格.com
もう一つは海外の掲示板Redditで紹介されていたイコライザー設定です。
こちらもお気に入りでよく使っています。
400(+2)1k(+6)2.5k(+2)6.3k(+5)15.6k(+10)
CLEAR BASS (+8)
参考
Sony WF-1000XM3 EQ Settingsreddit
装着感
LinkBudsは耳に入れる、というより耳の中に置いてくるって感じですね。
小さいドーナツ部分を耳に置いてくるだけなので圧迫感がとても少ないです。
そして問題のフィッティングサポーター。
合う合わないは結構多そうだなぁと感じます。
公式ページの装着画像を見てみると、耳の内側のくぼみにサポーターを引っ掛けるのが正しい装着方法のようです。
ただ僕の場合、そのくぼみが本体の下にあるのでサポーターを引っ掛ける以前の問題に…。
そこでサポーターの最大サイズXLを装着し、耳にLinkBudsを置いたあとにサポーターは完全に折り曲げて、本体の下にある耳のくぼみに届かせる、という形にするのが最適解でした。頭を振ってもピョンと飛び出てくることもなく、しっかり固定されています。
ワイドエリアタップは微妙
なんだかTwitter界隈やYouTubeでは絶賛気味なワイドエリアタップですが、僕は微妙な感じです。
ワイドエリアタップとは、本体ではなく耳の周囲(もみあげのあたり)をタップしてもそれを検知し一時停止や曲送りをできる機能です。
ただ結構強めにタップしないと反応しないし、同じぐらいの強さでタップしても反応しない場合も多く「う~ん」という感じ。叩く場所や強度も色々試しましたがやっぱり微妙。
そもそもが本体のタップ判定が抜群なので、周囲ではなく直接タップした方がストレスが無いです。本体だったら優しいタップでも反応してくれます。
ただワイドエリアタップはアプリのオプションでON/OFFできるし、ONの場合でも邪魔なわけではないです。TwitterやYouTuberたちの絶賛ほどではなかったのが肩透かしなだけなので。
外音取り込み
LinkBudsはドーナツ型で穴が開いてるので耳をふさぎません。
そのおかげで外の音と音楽を自然な形で共存させる…みたいなコンセプトだったと思います。
で、実際どうだったかと言うと、一切のこもり無くテレビの音だろうが自分の声だろうが聞こえます。イヤホン付けてない状態と遜色ない感じで笑ってしまったほど。
ここは耳の形の影響も多い部分みたいです。人によってはこもって聞こえる場合もあるそうです。
まとめ
期待通り耳の痛みの問題がクリアできたので、ほんと良い買い物でした。
そして音質も期待以上。これはもうWF-1000XM3は出番が大幅に減りそうです。特にAirPodsは完全にお役御免になりそう。
とてもおすすめしたいイヤホンですが、耳の形に大きく影響しそうってのがなかなか難しいところですね。
店頭で試して…と言いたい所ですが、フィッティングサポーターまでサイズを変えながら視聴させてくれる所って無いんじゃないかな…コロナ禍だし。
ただ耳に合えば大満足のイヤホンになると思いますよ。
一ヶ月経過…
2022年4月1日追記
購入して1ヶ月経ちましたが、LinkBudsが大のお気に入りになりました。
耳が痛くならないので音楽を聴く時間が誇張なしで今までの3倍以上になりました。
もうWF-1000XM3もAirPodsも使ってなくって、LinkBudsだけを常用している感じです。
これはほんと買ってよかった。
願わくばLinkBudsが単発商品で終わることなく、後続機も続く定番商品となりますように…。