WINGSプロジェクトさんから献本いただきました。
最近Vue.jsの学習を進めていますが、CSSフレームワークにBootstrap-Vueを使っています。
Bootstrap-Vueは、Bootstrap4がベースになっているのでJavaScriptの操作系以外そのまま記述できます。
書き換えるのはVue-Routerのリンク箇所とJavaScriptを利用したコンポーネントぐらいです。
そのためVue.jsのCSSフレームワークとしてBootstrapを検討している方にもオススメできる書籍になっています。
対象読者
HTML、CSS、JavaScriptを脱・初心者ぐらいのレベルでスラスラと読めます。
HTMLタグなどの説明はありません。
初心者向けの回りくどい説明にならないので、わかっている人が読むとストレスが無く読み進めていけます。
内容は大型リファレンス的
Bootstrapの肝であるグリッドレイアウトをはじめ、機能は一通り網羅されているもよう。
Bootstrapの多機能さに驚きます。
カルーセルやアコーディオン、モーダルといったJavaScriptを利用したコンポーネントもバッチリです。
ほとんどがモノクロページですが、色の説明が必要な部分はカラーページになっているので安心です。
スタイル周りは、実際のCSS定義がどのようになっているのか適時載っているので、納得しつつ先に進められます。
わざわざbootstrap.cssを見る必要なし。
スクリーンリーダーなどの支援技術についてもたびたび補足が載っているのもいいですね。
各ソースファイルの役割、依存関係など疑問に感じる部分が抑えられていたり、全体を通して著者さんの細やかさが感じられます。
機能の一つ一つに対しても、記述方法、挙動、パターンがしっかり紹介されているので、自分で実装するときにもページをパラパラっとめくれば、どう記述すればいいのかが把握しやすいです。
チュートリアルも完備
大型リファレンス的な書籍のため、先頭からじっくり読んでいくと眠くなってきます。
9章がチュートリアルになっているので、2章のグリッドシステムを読み込んだら3章以降は機能のパターンと概要を掴んだらどんどんページを捲っていくのがいいと思います。
そして9章のチュートリアルで実際に手を動かしていくと学習が早いです。
9章は全体の中でも一番ページ数が割かれていて、紹介されてきた色々な機能を盛り込んだ立派なサイトが出来上がります。
コーヒーショップの写真しかないのに、ここまで見栄えするサイトが作れるんだなって感心しちゃいました。
テーマ、テンプレートは記述すら無し
Bootstrapには有料、無料のテーマ、テンプレートがありますが、それらについては全く触れていません。
テーマを使ってさらにデザインを短縮できるよ、などの紹介ぐらいはほしかったところ。
カスタマイズの紹介はあっさり
10章でCSS、Sassを使ってBootstrap本体のカスタマイズ方法を紹介していますが、この部分はとてもあっさり気味です。
将来的には「Sassを使って独自テーマを作りたいな」という期待を持っていると、これだけ?って思ってしまいます。
Sassによるカスタマイズは他の書籍でもあっさりと流されているので、ちょっと期待していたので残念。
Bootstrap4を使うなら手元に置きたい一冊
入門書としてもリファレンスとしても手元に置いておくと助かる一冊ですね。
Bootstrap4は現状3冊の書籍が出ていますが、なぜかチュートリアルとしてのサイト作成が載っているのはこの書籍だけなので、初心者が選ぶなら、なおさらこの書籍がいいんじゃないでしょうか。
リファレンスとしては後ろの索引を頻繁に使うことになるので、あまり電子書籍(Kindle)向きではないかもしれません。
目次と索引使って素早く引くなら、やはり紙の書籍で買うのがお勧めですね。
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