RPGツクールMVと比べると、結構ガチめ、プログラマ寄りなツールになったかなという印象です。
見た目、設定項目が多く初見殺しな印象を受けます。
背景を表示して、キャラクターを一人だして、メッセージを表示、でこの設定の多さ。
しかし実際は名称が見慣れないものが多いだけで、役割がわかってしまえばこの辺は問題ありません。
ただ入り口はビギナーズガイドを読むのが必須かなと感じました。
キャラクターを表示するだけでも、データベースを開き、コレクションからキャラクターの表情を選択し、レコードを追加。改めてコレクションから、キャラクターを選びまたレコードを追加。そしてそれをシーンから選択、という最初にすべき設定がビギナーズガイドを読んでいないとわかりません。
ビギナーズガイドをさらっと一読してから、後は触りながら覚えるという感じになると思います。
制作している過程では特にライブプレビューが素晴らしいです。
コマンドを追加した瞬間から、作っているものがリアルタイムで画面で確認できます。
他にも共通イベント(RPGツクールMVでいうコモンイベント)にパラメータを渡せるようになっているのは嬉しい進歩です。
しかし、RPGツクールMVに比べて敷居はあがっている印象。
ビギナーズガイドの中でも、シングルインスタンスやインライン、オーバーヘッドなど、プログラマーじゃなきゃ知らないし理解できないでしょって単語が出てきます。他にも定義済みのオブジェクト位置がスクリプトで記述する必要があったり、とか。
プラグインの扱い方がちょっとまだ不明
RPGツクールMVが、スクリプトファイルを作ってフォルダにいれて呼び出せばいいってだけの分かりやすい仕組みだったのに対して、今回はしっかり管理されている印象。
エンジン部分はDMS(文書管理システム)で普段使っているテキストエディタ等で直接の編集は出来なくなっています。
ラノゲツクールMV自体にコードエディタも内蔵されているため、そこで書くのが正しいのかな?
scriptsフォルダを作ってjsファイルを入れれば読み込んでもくれるみたいですし。
どういったやり方が、ラノゲツクールとして正しい作法なのかもっとマニュアルを読み込んでいかないとわからないですね。
何かにつけてマニュアルとにらめっこしてっていうのがとっつきづらくてね…
エディタが細かい所で不親切な挙動。
キャラクターの新規追加でフォルダやレコードを作成した場合、次に行う動作は当然フォルダー名(レコード名)の変更なわけですが、名前編集状態になっていない。
フォーカスもされていない上に、階層も開いていないので、毎回マウスで新規に追加したフォルダー(レコード)をクリック(レコード追加の場合は、その前にフォルダの階層を開くためのクリックも)、さらに名前欄をクリックする必要がある。
TABキーでの移動もできない。
何度も繰り返す操作なので地味にこの不親切さにイライラしてきます。
他にもシステムメニューの解像度設定で、DELキーを押してもBackSpace扱いになるとかありますが、これはmacにwindows用のキーボードを指している僕の環境のせいなのだろうか。
特にフォルダー追加の部分はあらゆる画面で挙動がそうなっているので、影響範囲が広いです。
テンプレートに残るメッセージボックスバグ
新規プロジェクトを作る時にはテンプレートから改造していくのが早いですよね。
サンプルでイベントの作り方を見ながら書けますし。
それなのにテンプレートで[Action Based UI]を選ぶとメッセージボックスがバグってます。
左側のメニュー、スキップやセーブなどがはみ出ていますね。セーブとロードの間に不自然な空行もあります。
これの直し方がちょっとわからなかったです。
はみ出しているのは日本語が原因かな?
たぶん英語だとはみ出さないのでは、と考えています。
テンプレートでEmpty Project(空プロジェクト)で作成すればこのバグは発生していません。
直し方を調べていると日が暮れそうなので、早々にEmpty Projectで作成し始めてしまいましたが、ラノゲツクールは多重起動が出来ないので、サンプル眺めながら作成ができなくなるのが初心者の間はつらいですね。
ちなみに先程の[Action Based UI]のサンプルでは、メッセージボックスは標準のメッセージボックスを使わずカスタムメッセージボックスを使っています。
だから日本語はみ出しバグに気づいていない可能性もありますね…
このカスタムメッセージボックスを独自に作ろうとすると、これまた大変そう。
またマニュアルとにらめっこしなければ、と。
触って2日。今の評価は?
まだ2日程しか触っていませんが、現時点では、
楽しいというより面倒くさい。
難しいというより調べるのが大変。
何かにつけてマニュアルとにらめっこ、しかもマニュアルもわかりづらい。
一言で言えば「あーっ、もう!」ってとこでしょうか。
僕はUnityでミニゲームを作っていた時期もあるのですが、ラノゲツクールで調べていると、もうUnityでやればいいんじゃない?って囁きが聞こえてきてしまいますね…
まぁ、まだ2日ですから。まだまだこれから。